Voice  ☆☆☆

救助隊へのお誘い

 

まず、六甲捜索では延べ180名という方々のご協力を頂き、ありがとうございました。労山の仲間としての意識の高さを感じるところです。

しかしながら、125日に行った2011年度総会は、残念ですが亡くなられた小倉さん、三木さんへの黙祷から始まり、黙祷から始まる総会はこれを最後にできればと、改めて思っています。総会報告は、簡単ですが今月号に掲載させて頂きましたのでご覧ください。

次年度の新運営委員が6名も増えて、新鮮な取り組みをしていけるのではないかと考えています。より多くの方のご意見および、参加をお願いいたします。

総会議論では、910月の連続した事故、および、六甲山の捜索に関連していろいろ意見をもらいました。昨年の「Voice」に書きましたが、岩場での搬出訓練を遠方の香川県で実施した際、せっかく遠方に行くのなら、ただ行くのではなく、バスなどを利用して救助隊出動の出発段階から、装備搬出、移動などもシミュレーション訓練する必要性があるのではないかという意見を頂きました。その意識が常に訓練の中にあるかどうかが、実際の場面で試されることになりました。

ヘリ救助などが一般化してきたことなどもあり、長らく出動ということがなかったので、今回の捜索では、うまく機能したとは言えない状態だったと反省しています。そのような経験が継承、研究されていないことを痛感しています。

来年度は、実践で役立てられる、生存救助のためのセルフレスキュウ能力の向上をめざす一方で、何かの時、組織として動ける体制と訓練の両立を課題としていくことになりました。

そのための実践として、捜索訓練を来年6月に予定したいと考えています。緊急時のときの対応マニュアル、必要な装備の調達と使用方法のマニュアルなどの整備。動いていただく方々への連絡方法の研究、整備等。より多くの方々の参加を呼び掛けたいと思います。

緊急連絡体制を作っていく必要がありますので、隊員登録をみなさんにお願いしたいと思います。すでに登録されている方々の情報についても、隊員の方々、各会の協力のもと随時最新の情報に改定していきたいと思います。

総会で出された意見ですが、そもそも事故を超さないことが大切ですので、教育遭対部と協力し、どうすべきかを研究していきたいと考えます。遭難事故について原因分析と対応の検証を行う会議も開かれています。情報を共有することで、各人が遭難事故防止や危険予測についての認識を深めることができればと思います。今後も協力していきたいと思います。 

救助隊は「互助」の助け合いの精神をもとに、結成され活動してきました。労山会員のみなさんのこの「互助」の精神を今後も大事にしていきたいと思います。

 

ぜひみなさん隊員登録をお願いします。

ご意見、要望は、 救助隊 osakarosan@gmail.com  までお願いします。

 

救助隊事務局 瀬畠 利章