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足元を見直してみませんか
教育遭対部長・OWCC 中川和道
今年(2014年)の5月連休に大阪労山ではヘリコプターによる救助を要する事故を4件も起こしてしまいました.常任理事会はこれを受けて緊急声明を出し,私たちの日常のどこかに解決すべき問題点がひそんでいないか見直してみましょう,と訴えました.
いくつかの主に個人的意見をいただきつつあります.それらは,山岳会,山岳会の山行や行事のあり方,連盟,連盟の行事や登山学校のあり方から登山の未来など,多岐にわたっています.ひきつづきご意見をよろしくお願いします.
意見の中には,「飲酒について」と「相互に安全点検を」など,足元を見直していくうえで,重要な論点が出つつあります.本稿でみなさまにご議論を呼びかけたいのは,まず,山での飲酒についてです.
いくつかの山岳団体に電話して聞いてみました.「山行中はお酒を飲まないことにしている.実際にどうか全面的には把握していない.」というところが一般的です.山菜山行,納山会(納会ともいう)など緊急車両が入れる場所で飲酒をすることはあってもそれは山行とみなしていない,という認識のようです.「全面禁止」の会もありました.「事故の危険度は交通事故よりも山の方が高いので飲酒運転以上の厳しさで気をつけています」との意見や,「大人だから基本的に飲酒自由.しかし,一発事故やったら,禁止やな」との意見もありました.
みなさんの周りではいかがですか?この機に,山とお酒の関係を,足元から見直してみませんか?
「相互に安全点検を」など,足元を見直していくうえで気がついたことを,どうぞ教育遭対部や連盟常任理事会にお寄せ下さい.