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触れるだけでも危険なキノコ
救助隊運営委員・豊中労山 河野 良治
キノコの中で最も猛毒なカエンタケ(火炎茸)が異様に増えています。原因はナラ枯れにあるといわれていますが、ナラ枯れはある昆虫が運ぶ細菌が原因で起きます。その昆虫の増殖原因はナラを燃料に利用しなくなったことから来ているそうです。
ようするに細菌を媒介する昆虫の生育環境が良くなってナラ枯れが広まっているのだそうです。
カエンタケは毒々しい姿なので食されることは極めて稀ですが、ベニナギナタタケとよく似ていることから、誤食の事例があるそうです。
私もベニナギナタタケなるものは見たことがないのでコメントしようがありませんが、よく似ているそうです。
ちなみにカエンタケの毒はほんのわずかでも体内に取り込むと死に至るもので特段の注意を促しておきます。万一、誤食し幸いにして命を落とさなくとも、社会生活に著しい障害をもたらすので、食用キノコと一緒に袋に入れてしまった場合などは、すべてを廃棄してください。
毒性が大変強いため触れただけでも炎症を起こすので、見かけても絶対に触ってはいけません。
このようにいろいろな危険が潜んでいる山を安全に楽しむためには、いろいろな知識や技術を身に着けることが大切ですが、救助隊では各種講習会等を行っていますので、ぜひ仲間を誘い合ってご参加ください。
かけがえのない貴方と貴方のかけがえのない人のためにセルフレスキューを身につけてください。きっとピンチの時に役立つはずです。