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私達をとりまく情勢

大震災の復興支援に立ち上がろう

2011311日に発生した東日本大震災。その巨大地震の規模は、青森から千葉までの長大海岸線を襲った大津波により、わが国災害史上最大規模の被害を国民にもたらし、戦後の自然災害史を塗り替えてしまいました。

 津波に襲われた東京電力福島第1発電所が制御不能に陥り、炉心溶融や爆発など、深刻な放射能漏れ事故を発生させました。厳しい状態が続いており、未だに予断は許されません。広範な地域や海水への放射能汚染が続き、収束の見込みはたっていません。震災被害者に加え、多数の原発避難民を作り出してもいます。自宅と故郷を追われ、悲しみと涙が消えることはないだろうと思います。

 被災者の生活の再建と地域の再生には、仲間の力が必要です。

大阪労山の会員の皆さんには、是非一度は被災地の現場に足を運んでいただきたいと思います。

@  山岳事故、山岳死亡事故をなくすための取り組みをしていこう

 中高年登山者の事故が増加し、内容をみれば転倒や滑落が多いのが現状です。原因は、加齢による体力の低下や、注意力が散漫になることと言われています。また、計画以上に時間がかかった場合や道に迷った時などに、焦りからくる滑落、転倒というケースも多くなっています。体力の低下による急激な疲労から、足元がおぼつかなくなり、バランスを崩し体勢を立て直せずに転倒、滑落という場合もあるようです。安全登山のために、日常のトレーニングを積極的に行い、体力の維持向上に努力することが必要です。

 また、昨年度より教育遭対部が中心となって始まった事故対策会議ですが、これは事故が起こった時の情報分析をし、それを踏まえた上で個人及び組織がなすべき事は何かを皆で検討していくという取り組みです。この取り組みが大阪労山全体に浸透していく事が、事故防止につながっていくと考えますし、事故防止のため大阪労山という組織としての大戦略をさらに模索していくべき時に来ています。

 登山は自然相手のスポーツです。そして山を歩くのは自分自身です。自分の実力を知り、登山に必要な基礎知識、体力を身につけ、事故から学んだ事を活かしていくことで、より豊かな安全登山をめざしましょう。   

A  会員拡大 アタックプランを終えて

 労山ニュース N0.312 アタックニュース報告にもありますように、3年にわたり取り組んできましたアタックプランには、常任理事、各会やクラブで積極的に協力していただきました。目標の285人には到達しませんでしたが、50人の会員増を果たすことができました。

 アタックプランは終了しましたが、会員拡大は大阪労山の永遠の課題です。これからも会員拡大に積極的な取り組みを宜しくお願いします。

 来年度、11名増を目標に活動していきましょう。

                          理事長・ひまやま 服部 功