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教育遭対部長の初夢 スタンプはいかが?

                 2011年度 教育遭対部長・OWCC 中川和道

 

 教育遭対部長を引き受けてから1年近くが経った。大阪労山の教育遭対について思うままに初夢を書いてみたい。

 まず、大阪労山が活発に開催している登山学校の制度を思うままに変えてよい、と言われたならば、私は講習会スタンプ制度がいいと思う。スティーブ・ロング氏の2010年の講演を聞き彼らのカリキュラムを調べたら、基盤となるところでは大阪労山のカリキュラムはよくできているなあと思った。だが、圧倒的に彼らが優れているなあと思ったのは、その実行の仕方である。

 大阪労山での気象の机上講習会を例にとると、初級や中級でそれなりのレベルのものが開設されていてそのレベル設定や内容はロング氏たちと共通点も多かろう。注目すべきなのは実施方法で、彼らは何と、年中、いたるところで開催しているようだ。例えれば、大阪労山のホームページを開くと「講習会予定」という欄があり、気象の机上講習初級は○月○日、×月×日、△月△日に開かれるのでインターネットで名前を書き込む。講習会に参加して検定テストを受ければ気象初級のスタンプがもらえる、という訳だ。もっと上級の「高層天気図を書き読み予測する」という気象上級を次に受けてみよう。実際に山行中に自分で書き予測しその予測が実際にどの程度あっていたかを検定してもらえば気象上級だ。こういうやり方の利点は、年に何回も開催できるので日程が合わないから次の年まで待ちなさいということにならない点だ。

 実技もこれで想像してみよう。毎週だれかが何かの実技講習を開いていて、インターネットで名前を書き込み予約する。少人数で確実に検定スタンプを積み重ねていくのである。

 実技と机上講習のスタンプが初級レベルでたまったら検定を受けて初級の卒業にする。

 大阪労山の会員の育ち方は、おおむね、ハイキングセミナー、初級夏あるいは初級岩登り、中級と続いていく場合が多い。現状のいろいろな登山学校の講習会ごとに、スタンプを押していくようにしてみたらどうだろう。検定をひとりひとりこまめにやらねばならないから大変ではあろうが、皆が何を誰にいつ学び、いつ検定合格を勝ち取ったのかがお互いに把握できれば、ずいぶん見通しが良くなるのではと思うのだが・・。