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こどもの冒険学校
3月の東日本大震災以降毎日のように、子供を探している親、孫を探しているお年寄りの報道を目にします。親として祖父母として、子や孫に伝えたかった事残してあげたかったこと、一緒に感動したかった事があったと思います。とても悔しかった事でしょう。新聞を読んでいるこちらも涙をこらえることができません。
一方で、子供を虐待する親の非情な報道も目につきます。親にも特別な事情があるのかもしれませんが、ぐずる・むずかるのも、新発見に目を丸くして感動するのも、いい子になろうとふるまう姿も、人として成長していく過程であり自分も通ってきた道であるはずなのに、忘れてしまったのだろうか。
私は、次の世代である子供たちに伝えたい。人は助け合って生きることで癒されること、人生には少し辛いことでも頑張らなければならない事があること、守らなければならない美しい自然があること、その自然には厳しさもあること、人にはお金や効率とは違う価値観があること。
世の中には、いろいろな子供向けのアドベンチャープロジェクトが企画されていますが、本年度から実施する「こどもの冒険学校」では、「大自然の中でキャンプを行い、山へ登り、しんどかったこと、寒かった事、暑かったこと、転んだこと、急な崖を見て怖く感じたこと、いろんなことを仲間と一緒に乗り越え そしてたどり着いた頂上から見た素晴らしい眺めと自然、達成感」など普段山岳会が行っている事を、子供たちとともに体験し、子供たちに伝えたいと考えています。
そして登山とはスポーツというよりも、むしろ文化もしくは価値観の継承ではないのかと思います。大阪労山では毎年夏休みに、「冒険学校」を開催していましたが、ここ10年は開催できておりません。未来の子供たちのためにも、子供たちと大自然に感動することを継承していきましょう。
皆さんへの呼びかけです。
今年、2011年8月の最終土日に「こどもの冒険学校」を開催します。
坊村で1泊キャンプと沢登りを通じて、大自然の素晴らしさを、親子で体験してもらいたいと考えています。
労山の会員の皆さんには、サポートと、登山のすばらしさを伝えていただきたいとお願いいたします。
冒険学校担当常任理事・アウトドアオールラウンダーズ 大見則親