VOICE 「平和と登山」委員会からのメッセージ

危険予知能力を発揮しよう

平和と登山担当常任理事 佐々木雅博

 

大きな地震と津波が東日本を襲いたくさんの命が失われ生活が破壊された。2ヶ月後の現在死者14,981人、行方不明者9,853人、避難者11万5,098人(5/12付け毎日新聞)と報道されています。  

亡くなられて方々のご冥福をお祈り致します。

労山でも多くの支援活動が行われ模様は登山時報や労山ニュースで知ることができ、頼もしい限りです。

それに加えて原発事故が大きな怒りを買っています。危険性を度々指摘されているにも係わらず「安全神話」にしがみつき耳を貸さなかった国と電力会社の責任は重大です。危ない物は危ないと言い続けることがいかに大事かを証明していると思います。

昨年7月号のVOICEで戦争の抑止力は「国民の関心」と書き、戦争を許してしまう力は「無関心」と書きました。憲法九条を変質させる力が相変わらず動いています。現に大震災を利用して「非常事態」を憲法に書き込むと称して憲法審査会を動かそうとする危険な動きがあります。

私達は登山者として危険に対しより敏感に反応する訓練をしてきました。この危険予知能力を発揮して世間にアピールしましょう。

6月30日から8日間、国民平和大行進が大阪を通過します。それに先立ち6月10日(金)は、学習会で新しい国際署名などについて学びます。

新しい署名は昨年5月のNPT再検討会議で189カ国の賛同をえた「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」を具体化するもので日本では吉永小百合さんや瀬戸内寂聴さん、山田洋次さん、張本勲さんなど多彩な方々が呼びかけています。6月〜8月は労山の平和アピール月間としてはいかがでしょうか! 行進と署名の参加を呼びかけます。