大阪労山登山研究集会を成功させましょう集合してからてから前碑台 

きたろうHC・会長 園 敏雄    

 

10数年ぶりに開く事になった登山研究集会、“それって何”と思われる会員もたくさんいる事と思います。全国連盟の傾向と同様に大阪労山でも、毎年多くの山行中の事故が発生し、また会員の減少が止まらない状況が続きました。

このような問題は1つの会やクラブでなかなか解決し難い課題でもあります。連盟としても各会任せにして来たと言う反省と、各会がどのように捉えているのかを理解する意味と、全ての会やクラブと共に考え、この課題を克服して連盟全体が活性化していく一つのきっかけになるよう企画し総会でも提案しました。今年は久しぶりに開催する事を考慮し、下記の3つの分科会、1つの講演会で実施したいと考えています。

 

「事故防止分科会」

09年大阪労山内で2件の死亡事故を含む20数件の事故が発生しました。全国連盟の死亡事故が19件も有った中で、大阪としても看過できない由々しき事態と考えています。各会の安全対策、会員教育、事故防止対策などを公開していただき、それを参考にして事故削減の一環に繋がればと考えています。

「組織、会運営(仮称)分科会」

今年の全国連盟総会で多くの県連が会員を減らす中、大阪労山は81名の会員拡大を果たし注目を浴びました。とりもなおさず大阪労山アタックプランに取組んだ成果が現れた結果ですが、大阪の各会の現状を見ますと、現状の会員だけで良い、運営委員会など面倒だ、リーダーに任せておけば良い等と考えている会は少なくないでしょう。    

より前向きに考えられるよう各会、クラブの考え方を出し合い、数百万人の登山愛好者に声を掛け合う組織に発展する一助になればと考えています。

「自然保護分科会」

隣りの兵庫県連では、クリーンハイクに留まらず六甲山の植樹事業にまで自然保護活動を発展させています。大阪労山のクラブでも、自然観察や野鳥観察、里山での獣害調査などユニークな取り組みがなされています。クリーンハイクだけに限らない多様な活動を交流しましょう。

「平和と登山講演会」

今期全国連盟会長になった西本武志さんは、戦前の登山、登山家の研究者としても著名な方です。平和でないと登山を楽しめません。戦前の登山家がどのように山と関わったのか、是非聞いてみたいものです。