自然観察会参加記録


						
						
			女性ハイキングクラブハイジ:川上洋子			
						
2013年5月12日						
						
 自然観察会は、雨の予報を覆した晴天のもとに22人の参加で行われ、
講師に夙川学院大学の片山雅男 先生の講義を受けつつの、
幾つもの意義ある情報にふれた楽しい一日であった。						
						
3:20 バスにて上の口						
8:30 山道の猪よけ扉を入り観察会開始
						
	片山先生から挨拶を受ける:此のあたりの地形は概ね大阪湾の堆積層からなり、
チャート・砂・粘土などから構成されている。植物と土の関わり、地形による植生の変化、
植物にとって数は大事であるなどボリュームのある観察ポイントなどを聞き出発する。

						
9:40 古い墓						
     出たところで分岐を直上する・・・が・・・						
杉と桧の葉っぱはどれか?という質問から始まった観察会・・皆さん分かりますか?
また、それぞれの植生・・杉は水辺を好み成長は早いが材は弱く柔らかくまっすぐである。
また桧は何処に植えても生育は悪いが真直ぐに生え強く、家の柱に良くつかわれている。
これ以降葉っぱはどれでしょう?の質問がいくつか出され、アオバノマルタモは複葉5枚で
一枚の葉とか山ウルシも同様複葉で一つの葉である事を知った。

						
						
						
10:45 道は東方向にどんどん進み						
          道間違いか?の判断で分岐に戻る						
						
						
11:15 休憩の後分岐に戻る						
						
						
						
						
11:35 神峰山寺鳥居前						
	
モチツツジの柔らかいピンクの花とそのモチモチ感を味わい榊とヒサカキ、
シキビの違いの説明を受け、藤の花を眺め、炭焼窯の跡で住のいろいろを教わる
・・ウマベ樫は乾燥した地に育ち出来あがると灰に放り込み表面が白いなど
・・ちなみに針葉樹の炭は黒く皮つきで、火が付きやすく力は強いが、
ストーブなどに使うと窯がすぐに劣化するそうだ。
					
						
						
						
11:40 勧進掛						
						
						
						
						
11:50 神峰山寺						
	
椿は粘土質の乾いた土地に適応し、ミズキは切り口から水が噴き出す事から
そのネーミングが・・ゼンマイはシダ類でありながら雌雄が別で、
一般的なシダのように葉裏の法師が無い。山ウルシにかぶれた時には掻かない事と
石鹸で洗わない・・姫シャラの分布・・ドングリは常緑の樫などは同心円状の帽子で、
落葉の楢などはうろこ状である・・などなど教わりました。
					
						
						
						
12:30 昼食後出発						
						
						
						
						
13:45 本山寺駐車場;終了

山盛聞いた様々な植物や樹木のありようや特徴・・本山時手前で終了となる。
最後に先生から、このあたりの特徴として中間温暖帯であり寒暖の合同帯で淀川北部の
山地では植物の種類が随一との事でした。特に地形的に京都西山あたりからの冷たい風も
入るとか特殊な部分や、摂河泉とひとくくりに言われる大阪湾の一部であった遥か昔に思いを馳せ、
植物の不思議を垣間見るひと時を大いに楽しみました。


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