東日本大震災の被災者、会員の救援に全国の仲間の総結集を訴える!

                 2011年3月14日    日本勤労者山岳連盟 理事会

 


このたびの未曾有の大震災にあわれて、亡くなられたすべての犠牲者の死を悼み、被災者と被災された仲間のみなさんに心からお見舞いを申し上げます。家族や家を失い、また職場を失った方も多数おられ、悲しみと痛手を克服しての生活再建の道は容易ではありません。わたしたち登山者も、国や行政に任せるだけではなく、被災者が生きる希望を取り戻し自らの生活と地域社会の再建に取り組めるよう、できる限りの支援を行います。
  3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする国内観測史上最大といわれるマグニチュード(M)9.0の巨大地震が日本全土を襲った。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と気象庁が命名したこの巨大地震による津波が、主に太平洋側の広範な日本各地を襲い、特に青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県には4〜10mの大津波が襲来し、多数の死者、行方不明者を発生させた。壊滅的な打撃を被った市町村、地域も少なくなく、家を失った人々は数知れない。被災した市町村も、混乱で正確な被災状況の把握が困難であるが、死者・行方不明者は時間の経過とともに急増し、関東大震災に次ぐ大規模な犠牲者数になることが想定される。犠牲者は東北地方のみならず、関東地方でも多数の犠牲者が出ている。東北各地では未だ孤立して救援を待っている人々がいる一方、既に避難所に収容された被災者の中にも、家族や親族と別れ別れでその安否を気遣いつつ不便な生活を強いられている人も多い。残された生存者の救出は急がれるが、被災者の生活の再建や「心のケア」などを含めた被災地域の復興は、時間のかかる作業となる。国や行政の手厚い施策は勿論だが、かつてない広域の大震災であることから、国民・市民レベルの復興支援も重要である。われわれ山の団体そして登山者も、この活動に積極的に参加していきたい。
  震災の直接の被害とともに、東京電力の福島第一原子力発電所の被災による爆発や放射能被曝事故の発生は、同様の危険にさらされている同第二発電所とともに、広範囲の周囲住民の大量避難という事態に発展している。これらは地震大国の原子力発電所の危険性を改めて国民に知らしめるものとなった。事故の今後の推移は予断を許さないが、今回の事故が首都圏などでの大規模な「計画停電」(輪番停電)という、広範な市民や企業や交通機関などの活動に重大な支障を与えるものとなっていることは、まさに非常事態である。 3月12日の午前3時59分頃、この三陸沖の巨大地震に誘発されたと推測される、最大震度6強の大きな地震が新潟との県境の長野北部で発生し、多数の怪我人と家屋の全・半壊60数ヶ所という事態になった。被害は長野と新潟の両方で、豪雪地帯であることから雪崩で道が封鎖されているところも出ているが、今現在深刻な被害の報道は無いが、もし大きな被害や仲間の被災があれば知らせていただきたい。無論、支援の対象としたい。
  今回の巨大地震は、東北地方の漁業、農業そしてこの地域の産業の全てに破壊的なダメージを与えた。このことは、東北という一地方の問題にとどまらず、日本経済全体に与える影響も大きい。その意味では、この大震災への国の対応と国民の支援の有無は、日本社会の浮沈にかかわると言っても大げさではない。市民レベルの「被災者の痛みに寄り添った」支援は、国や行政の施策を草の根で補いまた支えて、血の通った支援にするものであり、破壊された被災地域の再生にも少なくない役割を果たすものと考える。おそらく、阪神淡路大震災を上回る、多数の市民ボランティアが今後被災地の復興に参加するものと思われる。この動きが大きな流れとなれば、「無縁社会」「孤族」という、人間のつながりや社会的な連帯を失いつつある日本社会の再生にも、役割を果たすのではないだろうか。
 当面、労山全国理事会はこのかつてない大震災の発生に際し、支援のカンパだけにとどまらず、労山会員が自ら現地に足を運び、たとえ一日だけでも被災者とともに、その地域の再生と復興の「心を通わせた」支援の活動に参加することを提案したい。

以下に、当面の支援活動の提案を行なう。
@全国連盟理事会は、理事長を責任者とする「日本勤労者山岳連盟 東日本大震災対策本部」を設置する。(略称「全国連盟 震災対策本部」、以下「対策本部」と称す。)

A「対策本部」は、奥羽・東北両協議会と協議しつつ、支援活動の具体化を行なう。
B対策本部は、「義援金」募集を全国に提起する。
C現地の復興状況に対応し、全国の労山会員にボランティアを募集する。これには、現地の労山会員が協力する。また、派遣する地方連盟はこれを支援する。
D被災者会員やその家族に、被害に応じた弔慰金、見舞い金等をおくる。
Eその他、必要な支援があれば随時全国の仲間に提起したい。

 


東北地方太平洋沖地震義援金のお願いと送金方法

被災地の復興と労山の仲間の救援のための義援金をお受けしています。
破壊的な被災地の現況を見ると長期的な復興と救援が必須の状況です。
皆様の義援金を心より訴えるものです。送金方法は下記のとおりです。

   @現金持参  全国連盟事務所
     日本勤労者山岳連盟  電話 03−3260−6331
     〒162-0814 東京都新宿区新小川町 5−24
(JR・地下鉄 飯田橋駅下車、徒歩10分、飯田橋駅から目白通りを江戸川橋方面へ歩き大曲バス停手前のコンビニ(ローソン)の角を曲がり50m歯科医院の角を入る。)
  A現金書留  全国連盟宛
     日本勤労者山岳連盟  電話 03−3260−6331
     〒162-0814 東京都新宿区新小川町 5−24
  B金融機関からの送金

      【ゆうちょ銀行】
         ゆうちょ銀行 口座番号 00180‐0-212568
         加入者名「日本勤労者山岳連盟事務局」
             ※備考欄に「地震義援金・ナマステ」と記載をしてください。           

【他の金融機関から「ゆうちょ銀行」に振込む場合】
         店番 〇一九店
         貯金種目 当座
         口座番号 0212568
         加入者名「日本勤労者山岳連盟事務局」