大阪登山者9条の会第16回戦跡ハイキングの報告
富田林市寺内町
を歩きました。
報告者:佐々木雅博(常任理事)
と き:5月12日(土)快晴
参加者:10人(ガイド含む)------
志峰会2人、中高年2人、
あまおう1人、八尾1人、豊中・こもれび1人、
地元の方2人
ガイド:有川功さん(富田林在住元市会議員)
寺内町を2時間かけて歩きました。町の歴史や建造物、土地柄や住民、旧杉山家住宅(国指定重要文化財)と杉山家最後の当主・石上露子(いしのかみつゆこ・本名「杉山タカ」)と興味の尽きない町でした。
昼食後は石川河川敷の「西行法師の歌絵巻」公園を散策した。
興味の部分と参加者の感想を記録します。
寺内町(じないまち) 戦国時代に興った宗教都市のひとつ。
周囲を急峻な坂と川に囲まれた東西400m、南北350mの丘に要塞のように造られ、自由商人が住みつき酒造や商業で栄えた。
戦国時代も信長に敵対することなく生き延びた。
文化・芸能も芽生え能・浄瑠璃・俳諧なども栄えた
現存する180棟の建物は江戸時代から昭和初期建造のもので現在も生活住居として使われている。
町全体が「重要伝統的建造物保存地区」に指定され「美しい日本の歴史的風土百選」に選定され、「日本の道百選」にも選定されている。
旧杉山家(重要文化財) 400年続いた旧家で造り酒屋として栄えた。江戸時代中期に拡張され現在の規模になった。建造物の質も高く民俗学的にも評価されている。1983年富田林市が買い取り解体修理を行い現在は一般公開されている。(有料400円)
石上露子(いそのかみつゆこ・本名「杉山タカ」)
杉山家の跡取り娘として生まれる(1882年〜1959年)。与謝野鉄幹の「明星」に短歌や詩を発表し与謝野晶子らとの交流もあり注目を集めるが家業を告ぐため筆を折る。
進取の気風に富み婦女新聞や平民新聞を購読し大阪平民社や社会主義者へ募金していた記録も残っている。
その流れは戦後もつづき納屋(板持蔵)の一部を提供し社会主義を学ぶ青年たちに便宜を図っていた。
以上有川氏の解説及び寺内町ガイドを参照しました。
復元された旧杉山家の前で記念撮影
以下に感想を紹介します。
(順不動)