９条の会全国交流集会に参加しました

（１１月１９日、日本教育会館・東京千代田区、参加者７５０人）

佐々木雅博

日本を代表する学者・文化人９氏の呼び掛けで結成された『９条の会』はタンポポの種のように全国に広がりその数は７千を越えたと言われています。　今回４回目の全国交流集会が東京で開かれましたので参加しました、以下に概況と感想を報告します。

　内容は呼び掛け人３氏の挨拶、各地域・分野の報告（５団体）、分散会・分科会、全体会で構成されていました。

　呼びかけ人挨拶は大江健三郎さん、奥平康弘さん、澤地久枝さんの３氏でした。印象に残る話はやっぱり澤地さん、６月に転んで足を骨折し寝込んでしまい気持ちが落ち込み「ウツ」になってしまった。

この状態を救ってくれたのは「９．１９　さよなら原発５万人集会」（明治公園）でした。５万人どころか６万人もいたのでは？堕落したマスコミも報道せざるを得ないほどでした。原発を止めるのも、憲法９条を守るのも私たち国民の意思表示でできるのだと確信し今また元気に行動しています。と明るい声で笑いを交えて話されました。

各地域・分野の報告は５団体からありました。

宮城から津波被害の中でも９条ネットが生かされたこと、福島からは原発事故による強制避難のなかでの闘い、岐阜からは４６００人の住民の町で４００人の集会を開いた経験など学ぶべき教訓の多い報告でした。

午後からは特別分散に参加しました。

沖縄・大宜味村の平良啓子さんは疎開船・対馬丸に乗船、沈没し漂流した経験を持つ８０歳近いおばあさんです。いまでも米軍ヘリパッド建設阻止の座り込みに参加する闘士ですが「９０歳以上のおばあが参加しているので若手です」には笑いと拍手が沸きました。

　村の住民の１／３が９条の会に入っているそうです。

その後、宮城県・山元町、福島県・小高９条、佐賀県・唐津東松浦、東京・井の頭と続きました。

　今回の交流集会で得た認識の中に「原発は核抑止力」と言うのがありました。原発で発生するプルトニウムを保有することで原爆製造力を持ち、これが抑止力だと言うのです。武力で威嚇するのは憲法違反ですからなお更、原発を止めたくなりました。

　分散会の報告を５人まで聞きその後、千葉市へ移動し日本のうたごえ祭典に参加しました。

　ここでも被災地東北に寄り添う歌と原発はいらない！の歌が高らかにうたわれていました。

中でも「ふるさとを汚したのは誰」は原発を鋭く告発しています。

歌詞の一部を紹介して報告とします。

　

ふるさとを汚したのは誰　北嶋誠　作詞作曲

空を汚したのは誰

海を汚したには誰

土を汚したのは誰

牛を飼い草をやり乳を搾ってきた

みどりの牧場に死の灰が降ってきた

大阪登山者９条の会も全国の活動に学び活動を継続してまいりましょう。　

　　　　

　　　　　　　　　左から澤地・奥平・大江の各氏