不動岩東壁の崩落事故に伴い、安全確保にご注意願います


2023年4月8日(土)11時半頃、不動岩東壁取り付きで支点をとった岩が崩落し、パーティが巻き込まれ一人が骨折、もう一人も軽度な打撲を負う重大な事故がありました。

この崩落により巨大な岩が不安定な状態で近辺に転がっていましたが、翌9日(日)、関係者のご協力により移動・撤去し岩場の復旧を完了しました。

基本的にはどのルートも今まで通り登攀可能ですが、崩落箇所上部など一部不安定なところもあります。安全には十分気をつけて戴けるようお願いします。
なお現地では目立つ不安定な岩を、×印で表しています。

今回の事故は、岩の隙間に差し入れたカムに荷重をかけたことで、岩の隙間から岩を剥がす力が加わり崩落を誘発したようです。
今回の岩の崩落の素因としては、斜面の岩の不連続面が発達し、かつ不連続面の間が開いてきて、不連続面に囲まれた岩塊、
岩片が浮いた状態になっている地質状態であったことが想定されます。
風雨や凍結、植物の成長などによりこの素因に加えて岩の風化はさらに進行していますので、同様な崩落、落石の危険は常に存在しています。

同岩場をご利用される際は、十分な安全対策を取って臨んでいただきますよう、注意を喚起いたします。

大阪府勤労者山岳連盟


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 現地の写真 (563kB)

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