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大阪勤労者山岳連盟教育遭難対策部 救助隊
2015年度 救助隊隊長 葛川 真(所属会:AIMAクラブ)
隊長を勤めさせて頂いて今年で3年目となります。
それまで救助隊を勤めていた皆さんや私と一緒に救助隊に入隊してくれた中級同期生、そして後に新たに入ってくれた皆さんに支えられて何とか続けて来れました。
「困った時はお互い様」
この単純な考えで私は救助隊を続けています。
いつか自分も遭難したり怪我をして誰かの助けが必要な状況が来るかも知れません。だから先に恩返しをしておこうという考えです。救助隊長だからって特別な考えは持っていないのです。
「救助隊」という名称から皆さん警察、消防、海保、自衛隊のレスキュー隊を想像され日々有事に備え六甲山を荷物をかついで走り回っているイメージを持たれていませんか?私はそうでした。でも実際は皆さん勤労者ですので自分の生活でできる範囲で活動しています。代表的な訓練は春の搬出講習、夏の沢搬出訓練、秋の岩搬出訓練、冬の積雪搬出訓練があり、それに捜索訓練が近年加わりました。
運営委員はそんな中で隊の活動が円滑にできるように情報を取りまとめたり訓練を企画しています。事務方が多く一見地味な活動ですが、後方部隊がしっかりしないと実働部隊が動けない事は2回の捜索出動で痛感しました。
今後の救助隊としては事故を未然に防ぎ、また事故が起きても自分たちでヘリ搬送までできるように「セルフレスキュー」の技術を訓練を通して広めて行く事と行方不明者の捜索という「組織レスキュー」の組織力を強化していく事の2本柱で活動しようとしています。どちらも後方で段取りをする部隊と実際に行動する部隊の協力が必要です。
各山岳会の高齢化や新規会員不足の問題は救助隊でも同様に起こっています。決して中級卒業が入隊条件ではありません、ハイキング、事務、炊飯など何か山仲間の為に自分ができる事をできる時にしてい頂ければ充分なので、救助に興味のある方は是非、各訓練を覗いてみるか交流山行などに参加してみて下さい。
私たちと共に勉強しながら、そして楽しみながら救助隊を盛り上げて頂ける方をお待ちしております。
2016年度は以下のようになっています。
皆さんご参加願います。
・2016/ 4/3 :近畿ブロック搬出技術講習会(第37回)
・2016/ 6/中旬 :応急処置講習会
・2016/ 7/3 :沢搬出訓練(第120回)
・2016/ 9/25 :岩搬出訓練(第121回)
・2016/10/29〜30:交流山行(小豆島)
・2016/11/12〜13:捜索訓練(第5回)
・2017/ 1/29〜30:雪山搬出訓練(第122回)