2016年 会の教育力・判定力のアップを 


												
  中川和道(教育遭対部長 OWCC所属)

 初級夏山登山学校と初級冬登山学校が閉校となり,労山大阪の登山学校システムをどう作り直すかが強く問われています.
中川は教育遭対部などの活動をつうじてドイツ,イギリス,岳連,労山の他の県連などいろいろな登山学校システムに
触れる機会を得てきました.

その中でつくづく思うのは,
新人教育やメンバー教育はそれぞれの山岳会で行うべきであり,
県連盟府連盟が主催する登山学校はリーダー養成を焦点とするべきである
ということです. 

「新しいことを学びたい」「もっと向上したい」という目標をもったものの自分の山岳会ではそういう教育が得られない時に
扉をたたく登山学校が「新人教育登山学校」「メンバー教育登山学校」です.

ところがある人が言うには,連盟の「メンバー教育登山学校」を卒業すると問題にぶつかる.
自分の会ではそもそもその登山をやっていないし,教えてくれるリーダーがいないのでその登山学校に行ったのだ,
だから,卒業したら帰る会がない,
仕方なく次の年もその登山学校で自分の会では出来ない登山を目指す,
「メンバー教育登山学校」は かくしてガイドの役割を担うのだぞ,というのです.この言われ方は衝撃でした.
  
さらに,高齢化などを背景に山岳会が新人教育やメンバー教育を放棄せざるを得なくなってしまうと,
連盟の登山学校卒業生の力量が所属山岳会では把握しにくくなりその人が出してきた計画書の判定が難しくなります.
半ばフリーパスの会もあるのではないか?

さらにはその「特別な人」は居心地のよさに感覚がマヒしていき事故の確率が上がる場合すらある,
中川さんは登山学校を始めるそうだが気をつけなさい,と言われたのです.中川は頭が真っ白になりガーーンでした.

こういう時は,あっさり他の会に移るのがプラスの道だと中川は思います.会の執行部もそれを前提に登山学校入学を許し,
新たな登山領域へと向上を目指す門出を祝うべきです.

 大阪府連では,2016年度,各会で新人教育が担当できる能力をもつハイキングリーダーや
縦走リーダーの養成学校「夏山歩き・縦走リーダー学校」「冬山歩き・縦走リーダー学校」の設立をめざしています.
2016年がいい年になりますように・・.
															

大阪労山ホームページへ