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【考える力】
平素、中級登山学校の運営にご協力頂き誠にありがとうございます。本年度の中級は事故防止、安全を第一目標に掲げて開校、10月に無事終了いたしました。
では事故を起こさず安全に登るために必要なものは何でしょう。
それは「考える力」ではないかと思います。
山は不確定要素満載の自然が相手・・・天候も荒れる、岩も崩れる、木も枯れる、雪がある、水が染み出す・・・
自然の中では工場や医療現場で行っているような Safety Managementだけでは不十分なのでしょう。
安全のために大切なものは
「いろいろな状況の変化に対応できる能力を持つこと」
「しっかりした危険予知能力を身につけること」
そのために必要なことが「考える力」だと思います。
そこで今年度中級では「考える力」を育むために三つの方策を考えました。
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考える材料を与える
A
考える
B
考えたことを気軽に相談できる場であるコミュニティを作り議論する
いきなり「考えろ」と言われても考えられません。故にまず、
「考える材料を与えて」、次にそれをもとに「考えて頂き」、そして「考えた結果を議論する」。その3本立てで「考える力」を育むことに取り組みました。
これが良かったのかわかりませんが、少なくとも「考える」ということが意識にin putされたと思います。そして延いては「考える」という意識が徐々に浸透し「自分で考えて行動できる」ようになり、それが「安全」に寄与すればと思っております。
私もまだまだ未熟であり、生徒、スタッフと一緒に試行錯誤の連続です。
皆さま!
「考える」ことを考えませんか。
「考える力を育む」ということについて一度お話しませんか。
いろんな方のいろんなご意見を伺えればと存じます。
いつでもどこでも結構ですのでお声をかけて頂ければ幸いです。
2015年度
中級登山学校
校長 柳川 憲一 (山の会TENSION)