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大阪労山創立50周年を盛り上げよう!

事務局長・山の会カランクルン 林 孝治  

 

2016年、大阪労山は創立50年の節目を迎える。

50年前といえば、1966年(昭和41年)にあたる。日本経済の高度成長期の真っただ中で、「もはや戦後ではない」といわれた時期である。

山の世界では、1953年に世界最高峰エベレスト(8848m)が初登頂され、1956年には日本隊によって世界第8位の高峰マナスル(8163m)が初登頂された。それを契機に空前の登山ブームが起こり、そのブームが続いていた時期である。

その当時、若者の山に対する情熱は今以上に強かった。未知の領域、未踏のルートに向かうために自己を鍛え、パートナーを育てた。そして、日本国内で培った体力と技術が海外の高峰にも通用するのか?世界の山を征服したい、という気持ちが高まり、海外に飛び出して行く。お金は無かった。でも、夢があった。冒険心があった。

今冬、後藤皓二郎さん(山の会 カランクルン)が厳冬の屏風岩を登攀し、無事に生還した。その報告は衝撃的であり、かつ感動的であった。というのは、ややもすれば、忘れてしまいがちになる冒険心が彼によって呼び起され、私たちがかつて抱いた夢が、次の世代に引き継がれていることを実感することができたからだ。

50周年を記念して、様々なイベントが予定されている。私たちの夢と冒険心が次の世代に引き継がれるイベントにしたい。