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楽しい山行めざし、安全登山が出来るよう心がけよう

                 事務局・豊中労山 井手上 順吉

 

登山事故情報を見るともう何年も前からずっと毎年登山事故が増えていると書かれている。重傷や死亡の重大山岳事故が無かった年は、一度もない。

誰でもが行ける山には、常に何らかの危険が潜んでいると言っても過言はでない。

山行には、日常生活では味わえない自然の中で、登山者が岩登りや雪山等で体力的精神的に限界まで自分を出し切っての山行や、展望ハイキング等、やや体力的精神的に余裕を持ってする山行がある。

しかし、山行はいずれにしても大自然の中に身をおいてするわけだから、常に身の危険が潜んでいる。この事を認識せずに山に行こうとすると山行事故につながり大変な怪我や、死亡事故になる事がある。山で事故が起きると、救助者等が事故現場までたどり着くのに、下界では数分なのに、山では数時間後になる場合が多くある。

楽しい山行と言えるのは大自然の中に身をおき自然を満喫して事故なく、「無事下山」が出来てこそ味わえるものである。

楽しい山行をするには、山行事故を他人事と捉えず、各山岳関係団体が行う、安全登山講習会、講演会、安全対策の会議等に積極的に参加して、事故防御方法や事故実態例等から山行安全に関する事を学び、安全登山

 

 
が出来るように、心がけよう。

 普通の日常生活では、余計なお節介に見える注意事でも、山では生命に関わる重大な注意喚起になる。例えば靴ひもがほどけていて足に引っかかって転倒して谷に墜落。ま

た、ザックのひもが登山道の木の枝に引っかかり転倒骨折。登山道で足元に気を取られて、木の枝や岩のような頭の高さに張り出している物に頭を打ち転倒怪我。この様に原因が些細な事も、山においては重大事故に繋がる事になる。

「自分の身は自分で守る事」とよく言われているが、私達が山行する自然界では危ないと感じられる事が多くあり、山においては、リーダー及び、メンバー同士の「コミュニケーション」が良くとれて「お互い不安全行動は注意喚起しあう事が出来る」雰囲気になるようにする必要がある。

全会員が楽しい山行めざし、安全登山が出来るよう心がけよう。