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救助隊へのお誘い

 

2010年度の総会を無事12月6日行い、次年度の活動が始まります。報告は簡単ですが、今月号に報告を掲載させてもらいましたのでご覧ください。

総会ではいろいろ意見をもらいました。2010年度は、岩場での搬出訓練を遠方の香川県で実施しました。香川の方とも交流できよかったですが、せっかく遠方に行くのなら、ただ行くのではなく、バスなどを利用して救助隊出動の出発段階から、装備搬出、移動などもシミュレーション訓練する必要性があるのではないかという意見をもらいました。

スケジュールをこなすことに忙しく、中身を検討できない状態を反省しました。しかし実際にやろうと思うと、事故発生後の連絡体制・連携・情報の共有・出動要請などの手順を考えると、ちょっとしんどいなというのが率直なおもいですが。

大阪労山では、応急手当てをはじめとしたセルフレスキュウは、各種学校、女性委員会などでも行われていて、救助隊の訓練との違いは何なのかというのもなかなか出せないでいるというのも感じています。もしもの時みんなで助け合う互助組織ですので、組織の性格に沿った活動を再検討しないといけないなと思ってもいるところです。

遭難事故は起こらないのが最善ですが、起こってしまったときには二次遭難を防ぎ、傷病者が最小限の被害で救助されることが望まれます。そのためにセルフレスキュウと迅速なヘリ救助などの公的救助が果たす役割は大きくなっています。しかし、有料化などの議論が新聞ネタになる状況ですので、今後の動向は注意してみていく必要を感じます。残念ながら大阪労山救助隊がそれに代われるわけではありませんし。

しかしながら、緊急時はありうるので、実践的な訓練が重要であるといえます。訓練のための訓練ではなく、実践のための訓練であることを肝に銘じ、今後も、積極的な隊員研修と救助訓練に励みたいと思います。

また、緊急連絡体制を作っていく必要があります。名簿情報は重要となってくるため、隊員登録をみなさんにお願いしたいと思います。すでに登録されている方々の情報についても、隊員の方々、各会の協力のもと、随時最新の情報に改定を進めたいと思います。

幸い大登研効果もあり、遭難事故について教育遭対部と協力し、原因分析と対応の検証を行う会議も開かれることになり、情報を共有することで、各人が遭難事故防止や危険予測についての認識を深めることへの啓蒙も大きな役割であるため、今後、これまで以上に具体的に取り組んでいく所存です。

 

ぜひみなさん隊員登録をお願いします。ご意見、要望もよろしくお願いします。

 

救助隊事務局・OWCC 瀬畠 利