日本勤労者山岳連盟第31期第1回評議会の報告
報告者 佐々木雅博(大阪府連副会長)
評議会で報告する浦添理事長 2015年2月21日
🌼 月日 2015年2月21日(土)〜22日(日)
🌼 会場 東京・晴海グランドホテル
🌼 出席者 評議委員42人(1日目は39人)、役員・会長・副会長25人(
会議場正面に「平和と登山 仲間の輪を広げ、発展させていこう!」と掲げられた評議会に大阪から評議委員として石野常任委員と私、佐々木が、全国連盟副会長の滝上氏の3人が参加しました。
会議の流れと結果を報告します。
1.提案された議題
1号議案 活動の総括(第31期上期)と方針(第31期下期)
2号議案 「組織基本問題調査会」の最終報告について (承認事項)
3号議案 第31期上期財政活動の報告と監査報告
4号議案 第31期下期の財政活動の提案
5号議案 役員の補充と交代について(承認事項)
2.会議の進行について
1)開会挨拶、議長、議事運営・資格審査委員会委員の選出、出席評議委員の人数確認を行う。
2)議案の提案
会議は @議案に対する質問・意見、理事会からの応答 A地方連盟の活動報告 B議案の採決 と進行し22日12時15分に閉会した。
21日(土)の夜は交流会が開かれた。500円会費、大阪労山からお酒を差し入れした。
3.討論の内容(テーマ別に)
1)地方連盟の活動報告 大部分の地方連盟が発言した。
2)労山パートナーズについて 「制度が破綻している、撤退すべき」の意見が出た反面「制度を生かして頑張るべき」の意見もあった。採決した結果このまま進めることになった。但し、追加予算は行わない。
3)会員拡大について、*労山理念の学習 *ホームページの活用が強調された、青年層の獲得をについて補強意見があり議案に文書を追加した。
4)「登山時報」の購読促進について「現状では発行継続が困難」の提案に対して協力意見がでた
5)宮城県連、福島県連から震災・復興援助に対しお礼の発言があった。
6)情勢の項で「選挙の結果、与党の圧勝」は間違っているとの意見があり「与党が力を維持した」と書き直した。
4.議案採決の結果
1号議案 反対3 保留0 賛成39
3号議案 反対2 保留0 賛成40
4号議案 反対3 保留1 賛成38
5.佐々木の感想として *大阪から「平和と登山」の活動について全国連盟のリー
ダーシップ期待の意見を提案、全国的なネットワークづくりを提案した。 *登
山時報の購読促進について、大阪府連の購読率は低く対策が必要と思う。
全国平均は13.7%ですが大阪は8.1%(1434人の会員で116部)と
低い。 *全国連盟といくつかの地方連盟との間に信頼関係が壊れている。
RUSANパートナーズの論争が原因・遠因になっていると見ているが修復しな
ければならない。
閉会の挨拶のあと「山は心のふるさと」を歌って解散した。 完
次ページ同じく評議委員として参加した石野氏の感想を掲載します。
日本勤労者山岳連盟第31期 第1回評議会に参加しての感想
報告者 石野博良 (大阪府連常任理事)
2月21日(土)から2月22日(日)の2日間、昨年の総会に続いて評議会に参加しました。昨年の総会に参加したことで評議会の議題にも継続性によるメリットが生かされたと思います。率直な感想は下記の通りです。
まず組織の問題であるが、労山の会員数は、2014年11月末現在20,636名となり前年比210名増となった。2009年からは微増・微減となっている。
特に兵庫県連では青年層への取り組みで、予算をつけたり、県連役員に迎え入れる活動も行われている。
また、新たにH.P.を開設した県連ではその効果が出てきており、そのメインテナンスを含め今後、会員増の手段として益々重要になってくる。
議題については賛成多数で可決されたが、昨年の総会同様2つの問題がある。
1.
ROUSANパートナーズ(個人会員制度)について
2012年9月の制度スタートから3年目を迎えているが、全国連盟と地方連盟の考えがかみ合っていない。昨年の総会では規約改正が否決されており、また、新特別基金会計から約1,700万円を借用しているが、入会者は160〜180名で推移している。予算で見積もった250名を達成できず財政は破綻している。撤退せよとの厳しい声もあった。
2.
登山時報について
採算ベースである5,000部以上はほど遠く、現在は2,800部に留まっている。一般会計から150万円の繰入れがなければ87万円の赤字であり、さらに編集担当者の人件費は一般会計からの負担となっている。 全国連盟は読めや増やせと言うだけで、例えばキャンペーンをやるとか何の対策もしていないように思う。地方連盟は登山時報に関し何の問題意識も持っていない。
一方、携わる編集部員は地方連盟から送られてくる記事・写真にすべて目を通し、かなりの労力を費やしている。皆で宣伝する熱意と努力が必要ではないか。
3.
まとめとして
労山活動を理解するという労山の理念を地方連盟と協力しながら各会・クラブに浸透させなければ今後も会員の脱退は否めないだろう。労山は一つであり、地方連盟は全国連盟の活動を厳しくチェックする必要はあるが、皆でサポートしてさらに発展させなければならない。