2000年2月号の「丹波屋つうしん」
2000年1月17日(月)。
今年最初の機関誌発行日。そして、阪神大震災からちょうど5年。
ひと□に5年と言うけれど、あれからの一日一日が積み重なって、
今日を迎えたという事実を忘れてはならないだろう。人々が受け
た傷は、日を重ねたからといって簡単に薄れていくものではない
はずだから。
この5年、テレビや新聞などでも幾度となく特集が組まれ、大きな
被害を免れた者も、あの一日を忘れることがないようにと、全国の
人々に訴え続けている。
そんな中、被災地にモニュメントが建てられたという新聞記事を
目にした。そのモニュメントには「これは」という詩が刻まれている
と書かれていた。ご覧になった方もおられることと思うけれど、こ
こに引用させてもらおうと思う。そして改めて被災された方々に
心からお見舞いを申し上げたい。
これは
これは いつかあったとと、これは
いつかあること、
だから よく記憶すること、だから
繰り返し記憶すること、
このさき わたしたちが生きのびるために
ところで、このモニュメントの詩を最初に目にした時、お叱りを受け
るかもしれないが、山の事故もいっしょだと思った記憶がある。
人に起こった事故を自分とは無関係と思う事なく、同じ過ちをおかさ
ないためにしっかりと記憶し、状況を分析して山に入る事が大切だと
訴えているように感じられたのだ。まだ岩登りを始めて間もない頃
だったが、今読み返してみて同じだと改めて感じている。
巻頭言で提言のあった事故防止協議会も、機関誌に毎月掲載して
いる事故報告も、記憶にとどめる一つの方法といえるだろう。それを
どう活用するかが一番の問題なのかもしれない。
新年を迎えるにあたり、事故のない山行のためには何をしたらよい
のか、事故がおこったらどうすればよいのかを、今一度各自で考えて
みたいものだ。
この一年、自身も含め各々の山行が、事故ではなく楽しい思い出に
つながっていく事を祈って止まない。
来月の〆切りは2月14日(月)です。
それにしても年明けからずいぶん暖かいですね。今日も3月上旬
なみ。近郊のスキー場に雪は少なく、秋田では1月に入ってもゴルフ
場を営業できたとか。近所で聞くと、季節物の鍋の注文が少なく日本
酒よりもビールがよく出ているのだそうだ。
別室丹波屋のビール、日本酒、焼酎は機関誌については年がら年中
季節感なしかも。いったい誰が?今夜は面々の手元口元をじっくり観
察し分析するとしますか…。
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